空調配管が引き起こすカビ問題とMIST工法®による画期的な対処法

はじめまして、MIST工法®カビバスターズ東海です。私たちのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。医療施設や介護施設では、常に高い衛生管理が求められることは周知の事実ですが、その中でも見落とされがちなのが空調配管の結露や水漏れに起因するカビ発生の問題です。特に病院や介護施設では、患者様や利用者様が安心して療養や生活を送るために、安全・清潔な空間を提供しなければなりません。しかし、空調が常時稼働しているからこそ生じやすい温度差や湿度差により、配管まわりで結露が発生し、そのまま見えないところで水分が滞留してしまうことが少なくありません。そこで一度カビが生じてしまうと、目に見えない形で胞子が広がり、気がついた頃には施設内の壁や天井裏に深刻なダメージを与えるケースも報告されています。

当社MIST工法®カビバスターズ東海は、こうしたカビのリスクを未然に防ぐために独自の施工技術を駆使し、施設の構造や配管の状態を丁寧に調査した上で、カビの再発を防止する根本的な対策をご提案しております。院内感染は、病院や介護施設の運営にとって常に重大なリスクですが、その要因のひとつにカビが潜んでいることを忘れてはなりません。何よりも大切なのは、カビが発生してから対処するのではなく、発生しにくい環境を整えること。当ブログでは、空調配管まわりで起こる結露や水漏れがどのようにカビ発生に繋がるのか、そしてそれを防ぐための具体的な対策や最新の工法について詳しくご紹介いたします。どうぞ最後までお読みいただき、院内環境改善の一助にしていただければ幸いです。

空調が連続稼働する病院や介護施設で起こりやすいトラブル

医療施設や介護施設は、患者や利用者の健康管理を徹底するために室温や湿度を一定に保つ必要があることから、空調設備が長時間稼働していることが一般的です。しかしながら、こうした24時間体制の空調運用は、施設内の空気を循環させる一方で、衛生面や建物構造の維持において見逃せない課題をもたらすことがあります。たとえば、空調機器のフィルターやドレンパンにたまったホコリや水分が放置されると、そこに繁殖した菌やカビの胞子が風に乗って施設内に広がってしまうリスクが高まります。特に免疫力の低下した患者が多く入院する病院や、高齢者が生活する介護施設では、わずかなカビ胞子でもアレルギー症状を引き起こしたり、体調を悪化させたりする恐れがあるため、衛生管理の重要度は他の建物よりも格段に高いと言えるでしょう。さらに、空調配管やダクト周辺では温度変化が頻繁に起こるため、結露や水滴が生成されやすく、それが建物内部へ長期的なダメージを与える可能性も否定できません。こうしたカビや菌の拡散リスクを最小限に抑え、快適な室内環境を維持するためには、定期的な空調機器の清掃・メンテナンスが欠かせないのはもちろん、建物全体の換気効率を見直すことや、環境に合わせた湿度・温度設定を常に意識して運用することが求められます。

結露や水漏れがカビ発生の原因になるメカニズム

医療施設や介護施設では、建物の構造上、天井裏や壁の内部などの目に見えない部分で結露が起こり、カビ発生の原因となることがしばしば報告されています。結露とは、空気中の水分が温度差によって冷やされ、水滴として現れる現象です。空調配管やダクトは熱交換が活発に行われるため温度変化が生じやすく、そこに生まれた水滴が断熱材や壁の内側に染み込んで、知らず知らずのうちに湿度の高い環境を作り出すケースがあります。さらに、ドレン配管に詰まりや水漏れがある状態で放置されると、一定の場所に水分が留まり続け、カビの繁殖にとって絶好の条件が整ってしまうのです。カビは空気中に胞子を放出し、換気や空調の風を介して広範囲に拡散されるため、発生源が見当たらないままカビ臭だけが漂うこともあります。こうした状況を放置すると、利用者やスタッフの健康リスクが高まるだけでなく、施設の衛生状態に対する信用にも大きなダメージを与えかねません。また、結露や水漏れによるカビ被害が進行すると、建物の木材や断熱材が劣化し、建築基準の観点からも修繕が必要になる場合があります。結露や水漏れを防ぐためには、定期的な配管や設備の点検・補修はもちろんのこと、室内環境の湿度管理や断熱性能の向上など、構造的な対策も並行して行うことが肝要です。こうした取り組みを継続的に実施することで、院内・施設内の衛生環境を維持し、カビによる健康被害や建物の損傷リスクを低減することにつながっていきます。

免疫力の弱い患者様に及ぼすカビの影響

病院や介護施設には、体力が低下している方や高齢者、免疫抑制剤を使用している患者など、健康な人に比べて感染症にかかりやすい方が多く入院・入所されています。こうした免疫力の弱い患者様にとっては、環境中にわずかでも存在するカビの胞子が重大な疾患につながる恐れがあります。たとえば、アスペルギルス属やカンジダ属などの真菌が引き起こす感染症は、健常者であれば症状が出なかったり軽度ですむ場合でも、免疫機能が低下している患者様には生命を脅かす深刻な合併症をもたらすことがあります。また、空調設備や配管で発生したカビの胞子が空気中に拡散されると、普段は気づかないうちに吸い込んでしまい、肺や呼吸器に損傷を与えるリスクが高まるのです。さらに、皮膚や粘膜に直接触れる形で感染するケースもあり、院内環境に潜むカビ汚染を軽視していると、傷口から侵入した真菌が深部組織に広がる危険性さえ否定できません。こうした患者様に対する医療従事者や施設スタッフの配慮には、日々の衛生管理を徹底することはもちろん、建物内部の換気や清掃をこまめに実施し、カビの発生源を断つことが重要です。ごく僅かなカビ汚染であっても、免疫力が低下している方にとっては大きな健康リスクとなり得ることを改めて認識し、院内・施設内の空気環境を常に監視する体制を整える必要があります。そうした取り組みが、日常的な感染対策を支える基盤となり、患者様を安心して受け入れるための不可欠な条件となるのです。

医療衛生管理の観点から見たカビ対策の重要性

院内感染を予防する上で、細菌やウイルスに対する消毒や滅菌作業が当然のように行われていますが、同時に見落としがちなのがカビへの対策です。医療衛生管理では「清潔区域」と「準清潔区域」「汚染区域」といったエリア分けが行われ、エリアごとの感染対策が細かく規定されている一方で、カビは気温や湿度の微妙な変化を好んで繁殖し、壁や天井、配管の内側などに潜むことが多いため、定期清掃や消毒の対象から外れてしまいがちです。特に、ドレン配管からの水漏れや結露が生じている場所は、カビの増殖にとって理想的な温床となります。こうした箇所を放置すれば、空気の流れに乗ってカビ胞子が拡散され、広範囲でのカビ汚染や独特のカビ臭が発生するばかりか、前述したように免疫力の弱い患者様の呼吸器疾患を増悪させたり、手術・処置の安全性を脅かす要因になり得るのです。そのため、医療衛生管理の一環として、カビ発生のメカニズムを正しく理解し、定期的な点検や予防策を講じることが求められます。また、施錠や廃棄物管理などの物理的対策だけでなく、建物内部の空調や湿度のコントロール、断熱設備の補強といった構造的なアプローチも欠かせません。これらを総合的に組み合わせることで、カビの繁殖を未然に防ぐとともに、院内全体のクリーンレベルを常に高い状態に保つことが可能となります。医療施設の安全性や信頼性を高めるためにも、カビ対策は細菌やウイルス対策と同様に優先度の高い取り組みとして位置づけ、日々の衛生管理体制にしっかりと組み込んでいくことが重要です。

天井や壁内部で発生するカビの実態

空調配管が稼働する医療施設や介護施設では、天井や壁の裏側にカビが繁殖し、深刻な被害へとつながるケースが少なくありません。カビは高温多湿を好む性質があるため、結露や水漏れが発生しやすい配管の周辺は絶好の繁殖場となり、日常的な清掃や目視確認では見つけにくいという厄介な特徴を持ちます。とりわけ、天井パネルや壁ボードの裏側は通気性が限られた密閉空間のため、一度湿度が高まると乾燥しにくく、カビの成長が急速に進みやすいのです。さらに、こうしたカビの存在は時間の経過とともに建材そのものの劣化を招き、施設の衛生環境だけでなく建物の耐久性にも悪影響を及ぼすおそれがあります。天井裏で進行するカビは、天井板にシミや変色をもたらすだけでなく、異臭の原因となり、場合によっては患者様や利用者様、スタッフの健康リスクを高める要因ともなります。特に、目に見えない状態で発生しているカビは発覚が遅れがちで、症状が出てから初めて原因を調べてみると、すでに内部が深刻なダメージを受けていたということも少なくありません。空調設備の配管は日々の稼働で熱交換を繰り返すため、わずかな水滴や蒸気が蓄積し、壁や天井裏の構造材に染み込むリスクが高まります。定期的な点検を行っていても、カビ被害を目視で早期発見するのは難しいものですが、結露の痕跡や水染みが見られた場合にはすぐに調査を進め、早期の対策を講じることが望まれます。

目に見えない空間で拡大するリスクについて

天井や壁内部といった目に触れない空間でカビが拡大すると、建物構造や院内環境においてさまざまなリスクが生じます。まず、空調配管の水漏れやドレン配管の詰まりによって発生した湿気は、壁や断熱材の内部にとどまりやすいため、一度カビが発生すると防ぎようがないほど広範囲に浸食される恐れがあります。そうしたカビの胞子や毒素は空気の流れによって少しずつ拡散され、知らぬ間に建物全体へ影響が及ぶ可能性があるのです。また、医療施設や介護施設のように常に人々が出入りしている場所では、カビによる健康被害は決して軽視できません。免疫力の弱い患者様や利用者様にとっては、カビの胞子は深刻な呼吸器障害や感染症の原因となるリスクがあり、スタッフの健康被害にもつながります。さらに、こうした目に見えないカビ問題は、施設の信用にもダメージを与えかねません。利用者やそのご家族が施設内でカビや異臭を感じたり、体調不良を訴える事態が発生すれば、安全管理が不十分であると見なされる恐れがあります。建物内部で進行するカビ被害は、発見が遅れるほど修繕に要する費用や工期が増大し、運営そのものに大きな負担となるため、早期発見・早期対処が何よりも重要です。定期的な点検と専門家による調査を組み合わせることで、わずかな兆候も見逃さず、カビが深刻なダメージを与える前にしっかりと対策を講じることが、施設を安全かつ清潔に保つうえで欠かせない取り組みとなります。

従来の消毒・塗装では防ぎきれないカビへのアプローチ

医療施設や介護施設において、カビ対策としてまず思い浮かぶ手法のひとつが消毒や塗装です。アルコールや塩素系薬剤を用いた消毒は表面の殺菌・除菌に有効であり、抗菌塗料を用いた塗装は見た目の仕上がりを保ちつつ一定期間はカビを寄せ付けにくくすると考えられています。しかし、こうした方法はあくまで「表面」にしかアプローチできない場合が多く、壁の内側や天井裏などの奥深い箇所にまで入り込んだカビの根を十分に除去しきれないという課題が残ります。とりわけ病院や介護施設では、空調設備が長時間稼働することにより、配管の結露やドレン水の溜まりなどで生じる高湿度の環境が至る所に点在しがちです。しかも、そうした空間は日常的に目視確認が難しく、既存の消毒剤や塗装が届きにくい構造的な盲点が多々存在します。結果として、いったん内部にカビが根を張ってしまうと、外から見える部分を消毒や塗装で覆ったとしても、時間の経過とともに再び胞子が飛散したり、内側からじわじわとカビが拡大したりするリスクが高まります。特に、免疫力が弱い患者様が多く利用する医療施設や高齢者が生活する介護施設の場合、わずかなカビの存在が呼吸器疾患や感染症の引き金となりかねず、院内衛生管理の大きな懸念材料となるのです。こうした問題を根本的に解決するには、カビの発生源を取り除くだけでなく、再び発生しにくい環境を整備することが欠かせません。MIST工法®は消毒や塗装に頼るだけでは手が届かない内部構造にまでアプローチ可能な施工技術を用いるため、従来の方法では見逃されがちだった場所までしっかりと対策を行い、カビの再発を大幅に抑制できる点が大きな特長となっています。

ミスト状の薬剤で天井や壁の奥まで行き渡らせる施工方法

MIST工法®の最大の特徴は、その名の通り「ミスト状の薬剤」を利用して建物内部にまで浸透させることができる点にあります。一般的に消毒や塗装というと、噴霧器やローラー、ハケを使って表面に薬剤を塗布する方法が主流ですが、それだけでは壁の隙間や天井裏、断熱材の内部などに到達しづらいという問題がありました。一方、MIST工法®は専門の機器を用いて薬剤を極めて微細な霧状にし、空気の流れや微細な隙間を通じて、目視できない箇所にもまんべんなく行き渡らせることが可能です。これにより、従来の施工方法では「手が届きにくい」「薬剤を浸透させられない」といった場所に潜むカビの根本部分までしっかりアプローチし、根ごと除去・殺菌する効果が期待できます。さらに、ミスト状の薬剤は広い範囲を一気にカバーできるため、天井や壁の全面を効率的に処理することが可能であり、部分的な処理だけでは対応しきれない大規模な施設でも、より短時間での施工が実現しやすくなります。また、MIST工法®では使用する薬剤そのものも独自開発・選定されており、人体や施設設備に配慮した安全性の高いものが採用されています。医療施設や介護施設においては、施工時の薬剤が利用者やスタッフの健康を害してしまう可能性を最小限に抑えることが必須条件ですが、MIST工法®ならば、カビに対する高い効果と安全性を両立させることができるのです。こうした特徴により、院内環境をできるだけ維持しながら短期間で施工を完了し、迅速にカビの拡散をストップできるメリットが高く評価されています。

カビ再発防止と長期的な効果の持続

カビ対策においては「いかに早く除去するか」という短期的な視点だけでなく、「いかに再発を防ぎ、長期的な効果を維持するか」という視点が欠かせません。特に、医療施設や介護施設では常に患者様や利用者様、スタッフの健康を守るために衛生環境をベストな状態に近づけておく必要があるため、単発的な対策だけでは不十分だと言えます。MIST工法®が高い評価を受けている理由のひとつは、カビの根本を除去するだけでなく、防カビ成分を空間全体に行き渡らせることで、再びカビが繁殖しにくい環境を作り出せる点にあります。薬剤が壁や天井裏などの内部組織まで浸透し、表面だけでなく構造そのものにカビ対策の保護膜を形成できるため、従来の消毒や塗装よりも長期的な効果が期待できます。さらに、MIST工法®による施工後には、定期的な点検やフォローアップを行うことで、施工効果をより長く維持し、施設内の衛生レベルを常に高い水準に保つことが可能です。実際に、カビが見えなくなったからといって安心してしまうと、再び結露や水漏れなどのトラブルが発生した際に、目に見えない場所でカビが根付いてしまうケースも多々あります。そうしたリスクを最小化するためにも、MIST工法®のような根本的なアプローチを選びつつ、施工後の定期的なメンテナンスと施設全体の環境管理を継続することが肝要です。これらの取り組みを組み合わせることで、院内環境を清潔に保ち、利用者やスタッフが安心して過ごせる空間を長期にわたって維持することができるでしょう。

調査・診断から施工・アフターケアまでのプロセス

カビ対策の効果を最大限に引き出すためには、まず対象となる建物の現状を正確に把握することが欠かせません。MIST工法®では、専門スタッフが施設の構造や空調配管の状態を詳細に調査し、天井裏や壁内部など目視しづらい場所を含め、カビや結露の痕跡、水漏れの可能性を徹底的にチェックしていきます。単にカビを発見・除去するだけでなく、なぜその場所でカビが発生したのかという根本的な原因を探るのがポイントです。そのうえで、カビの種類や繁殖範囲、建物の構造上の弱点などを総合的に診断し、被害状況を明らかにします。
この診断結果に基づいて、もっとも適した薬剤や施工方法を選定し、実際の作業工程を計画。施工前にはスタッフが丁寧に養生や安全対策を行い、建物の既存の設備を傷めないように配慮しながら準備を整えます。そして、いよいよMIST工法®ならではのミスト状薬剤を用いた施工へと移りますが、この段階で重要なのは薬剤をいかにすみずみまで行き渡らせるかという点です。噴霧器や専用機材を用いて極微粒子のミストを作り出すことで、手の届きにくい天井裏や壁の内側にも薬剤を行き渡らせ、カビを根元から除去することが可能となります。
施工完了後は、再発のリスクを抑えるために残留薬剤の状況を確認したり、空調設備や湿度管理の改善点を提案したりと、アフターケアを含む総合的なサポート体制が整えられています。定期的な点検プランが提案されることも多く、万一の再発が疑われる場合にも迅速にフォローが受けられるため、長期的な安心を手にできるのが大きな魅力です。こうして調査・診断から施工、その後のケアまでが一貫して行われることで、単なるカビ取りに終わらない本質的な衛生改善が実現します。

施設の運営を止めないスムーズな対策

医療施設や介護施設では、患者様や利用者様の生活や治療が優先されるため、工事やメンテナンスによる業務の停止や制限が最小限に抑えられることが望まれます。MIST工法®が重宝される理由のひとつは、施工が比較的短期間かつ効率的に進められ、施設の運営に与える影響を極力減らせる点にあります。まず、既存の配管や建築構造を大きく取り壊さずに、必要最低限の範囲だけを調整しながら施工を進めるため、入院患者様が多い病院でも病室全体を封鎖するような大掛かりな対応を回避しやすくなります。
また、ミスト状の薬剤は広範囲に一気に噴霧できるため、従来のローラー塗装や刷毛塗りと比べて施工作業の時間短縮にもつながります。もちろん、薬剤使用時には安全管理が徹底されますが、施工エリア外の通常業務への影響を最小限に抑えられるよう、事前に動線確保や区画分けを緻密に計画してから作業を開始します。結果として、スタッフの業務スケジュールや利用者様のリハビリ・診療予定に支障をきたすことなく、カビ対策を進められるのが大きなメリットです。
さらに、施工後のアフターケアやモニタリングもスムーズに行われ、必要に応じて追加対策を講じる際も、施設全体を大きく止める必要がありません。定期点検時には、空調配管やドレン排水などのカビリスクが高い箇所を中心にチェックし、早期発見・早期対処を徹底することで、長期にわたって快適な院内環境を維持できます。こうした運営に負担をかけない柔軟性と即効性の高さこそが、医療機関や介護施設がMIST工法®を選ぶ大きな理由のひとつになっているのです。

カビバスターズ東海が行った対策事例

カビバスターズ東海では、医療施設や介護施設をはじめ、さまざまな現場でMIST工法®を活用したカビ対策を行ってきました。たとえば、とある病院のケースでは、長い間原因不明のカビ臭に悩まされており、清掃や消毒を繰り返しても症状が一向に改善されないという状況にありました。調査を進めた結果、空調配管に微細な亀裂が生じていたことで結露と水漏れが起こり、天井や壁内部の見えない部分でカビが広範囲に繁殖していたことが判明。目視できる箇所だけの消毒では対処しきれない状態だったため、MIST工法®によるミスト状薬剤の噴霧を選択し、壁・天井裏の内部構造にまで徹底的にアプローチすることにしました。施工にあたっては、病院の稼働を最小限の範囲で維持しながらも、カビが発生しているフロアにしっかりと養生を行い、安全面に配慮しながら薬剤を噴霧。空調配管の亀裂箇所も同時に補修することで、再発リスクの根本的な原因へメスを入れる形で対策を実施しました。加えて、ドレン排水の詰まりやすい箇所を洗浄・改善し、カビの温床となりうる水分滞留を防ぎつつ、院内の湿度コントロールにもフォローを行うことで、長期的な効果を目指す仕組みを整備。表面的なカビ除去にとどまらず、施設全体の構造的弱点を補強しながらMIST工法®を実施することで、今後のカビ発生リスクを大幅に低減することに成功した事例として評価を得ています。

施工後の効果と施設からの声

MIST工法®による施工のあと、問題となっていたカビ臭はほぼ完全に解消され、天井や壁内部の繁殖箇所も確認の結果きれいに除去されていることがわかりました。施工前は一時的な消臭剤の使用や、表面だけの消毒で対処していたため、カビ被害が根本的に解決されることはありませんでしたが、ミスト状薬剤による隅々まで行き渡る施工によって、内部深くまで入り込んでいたカビの根を断つことができたのです。さらに、同時に行った配管の補修やドレン排水の改善が奏功し、今後もカビが再発しにくい環境づくりに大きく寄与しているという声をいただいています。実際にスタッフからは「以前はカビ臭や空調トラブルのたびに利用者や患者様から苦情が上がっていたが、施工後はそうした問題がほとんどなくなった」という報告や、「定期点検と組み合わせて長期的に見守ってもらえるので安心できる」というコメントが寄せられ、施設全体の衛生管理にも大きく貢献している様子がうかがえます。また、患者様や利用者様にとっては、衛生的に不安がないというだけで日々の暮らしや療養環境に対する満足度が向上し、心理的な安心感を得られるメリットも大きいようです。こうした声は、カビ対策が単に建物を守るだけでなく、人の健康や快適性を守るという観点でも非常に重要であることを改めて示しています。結果として、MIST工法®ならではの施工手法が建物の構造的な問題解決と再発防止に直結し、施設から高い評価と信頼を得ているのです。

カビ対策を継続するためのポイント

医療施設や介護施設のように、常に清潔で衛生的な環境を求められる場所では、カビ対策を単発的に行うだけでは不十分です。カビは見た目にわかりづらいところで繁殖を進めるため、日常の清掃で目立った問題がないように見えても、天井裏や壁の内部、配管の周辺など、常に湿気が溜まりやすい部位を中心に再発のリスクが潜んでいます。こうした目に見えない部分までカバーするためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。具体的には、建物内の気温・湿度の測定を継続的に行い、カビが発生しやすい環境になっていないかを確認することや、空調配管の隙間やドレン排水の詰まりなどを早期に把握することで、カビの発生源を取り除くことができます。また、カビ取りや消毒の施工を一度行ったとしても、施設の利用状況や季節による気候変動などを考慮しなければ、根本的な対策とは言えない場合があります。そこで、定期的な点検で微細な変化をいち早く見つけ、再発防止策を迅速に講じることが、長期的にカビリスクを抑制するための重要なポイントとなります。さらに、建物全体を俯瞰しながら対策を講じることで、小さな不具合が大きな問題につながる前にフォローできるメリットも得られます。定期点検やメンテナンスを習慣化し、適切なタイミングで専門家のアドバイスを受けることが、カビと無縁の衛生的な施設環境を維持するうえで非常に大切だと言えるでしょう。

空調配管やダクトの定期的な見直しのメリット

医療・介護施設の空調は、患者や利用者の体温管理を行ううえで不可欠なシステムです。しかしながら、24時間稼働する空調設備の配管やダクトには、知らず知らずのうちに結露や水漏れが起こり、カビ繁殖の温床になりやすいという問題点も潜んでいます。そこで、定期的に配管やダクトの内部を点検し、メンテナンスを実施することには多くのメリットがあります。たとえば、ドレン排水の詰まりや破損、保温材の劣化などを早期に把握して修繕すれば、長期間にわたって水分が溜まることを防げるため、カビ発生リスクを大幅に低減できます。さらに、配管の継ぎ目や接合部にわずかな隙間があるだけでも、そこに水分やホコリが蓄積し、カビの発生源となりやすいので、定期的な見直しを行うことでこうした盲点を未然に潰すことが可能です。空調ダクト内の汚れやホコリも、フィルターだけでは完全に除去しきれない場合があり、清掃や点検を怠ると空気の流れを悪化させるばかりか、ダクト内で繁殖したカビや菌が室内に拡散されるリスクを高めます。定期見直しを計画的に行うことで、ダクト内の換気効率を維持・向上させ、利用者の健康と快適性を確保できるでしょう。また、空調システムを定期的に見直すことで、エネルギー効率を高めることも期待できます。カビや汚れが蓄積していると、空調機器に過剰な負荷がかかり、電力消費が増大するケースがあるため、施設のコスト面から見てもメリットが大きいと言えます。したがって、定期的な見直しとメンテナンスを徹底することで、カビのリスクを防ぎつつ、快適・安全・経済的にもメリットを得られる総合的な効果が期待できるのです。

医療・介護施設の空調カビ対策のポイントを再確認

医療・介護施設では、空調カビ対策を包括的かつ継続的に行うことが求められます。まずは、施設内で最もカビが発生しやすい場所を特定し、そこへのアプローチを重点的に行うことがスタートラインです。たとえば、結露や水漏れが生じやすい空調配管の接合部やドレン排水周辺はもちろん、天井裏や壁内部のように目が届きにくい空間をこまめにチェックすることが不可欠となります。加えて、定期的な点検やメンテナンスを習慣化し、湿度や温度の管理に注力することで、カビが繁殖しにくい環境を整えることが大切です。とりわけ空調設備に関しては、フィルター交換や内部清掃の頻度を適切に保ち、ホコリや有機物の蓄積を防ぐことが重要なポイントと言えます。さらに、目に見えるカビの除去だけではなく、MIST工法®のように建物の内部構造までしっかりとケアできる方法を取り入れることで、根本的なカビ対策を実現しやすくなります。カビが生える原因は、湿度、温度、栄養源といった複数の要因が複雑に絡み合っているため、総合的な視野で施設の構造や運用状況を把握し、その都度最適な対策を打ち出すことが肝要です。また、院内や施設内のスタッフに対しても、日常清掃や簡易的なチェックポイントを共有しておくことで、小さな異変に素早く気づきやすくなるというメリットがあります。小さな水漏れや結露の痕跡が見つかった時点で早めに対応し、問題が拡大する前に対策を打てる体制づくりは、施設の健全な環境を維持するうえで非常に有効です。こうしたポイントを再確認し、施設の特徴や使用状況に合わせて実践していくことで、院内カビリスクは確実に軽減されるでしょう。

カビによる院内感染リスクを徹底的に抑えるために

医療・介護施設における院内感染は、多くの場合、ウイルスや細菌が注目されますが、カビもまた見過ごせない感染源となり得ます。免疫力が低下している患者様や高齢者にとって、真菌感染症は時に深刻な健康被害をもたらすことがあるからです。空調ダクトや配管を通じてカビの胞子が拡散することで、建物全体に影響が及んでしまうケースも少なくありません。また、診察室や病室などの医療行為が行われるスペースでカビが繁殖した場合、目に見える箇所はもちろん、手術室や点滴の準備室などのクリーンルームレベルの衛生管理が求められる場所にまで波及するリスクが否定できないのです。こうしたリスクを徹底的に抑えるためには、日常的な清掃や消毒作業だけでなく、建築構造そのものに目を向けた対策が必要となります。具体的には、空調設備のメンテナンスを計画的に行い、カビの温床となる水分やホコリを定期的に除去することに加え、建物内部の断熱性能や換気システムを見直すことが挙げられます。また、カビを発見した際には、ただ漂白剤などで表面を拭き取るだけでなく、専門家による調査や施工によって根本的な除去を図ることが重要です。カビが原因で院内感染が発生した場合、患者様の健康被害はもちろん、施設全体の信頼性を大きく損なう可能性があります。したがって、常日頃から定期的な点検やメンテナンスを徹底することが、院内感染リスクの最小化に直結するのです。カビは細菌やウイルスに比べて目立ちにくく対策が後回しにされる傾向がありますが、患者様や利用者様の安全を守るために、早期発見・早期対応という姿勢を常に維持していくことが不可欠です。

カビバスターズ東海からのメッセージ

私たちカビバスターズ東海は、これまで数多くの医療施設や介護施設でカビ対策のご相談を受け、実際の施工までトータルでサポートしてまいりました。その中で痛感しているのは、カビによる被害は決して一朝一夕に解決できるものではないという事実です。目に見える箇所を一時的にきれいにしても、建物内部の奥深くに潜むカビの根が残っていれば、しばらくすると再発してしまう可能性が高いのです。だからこそ、私たちはMIST工法®をはじめとする専門技術を用いて、壁や天井裏、配管内部などの見えない部分にまで徹底的にアプローチし、再発のリスクを根本から抑えることを重視しています。また、施工後も定期的な点検やアフターケアを通じて、施設の方々が抱える疑問や不安を解消し、いつでも相談していただける体制を整えています。
医療・介護施設にとって、カビ対策は患者様の健康管理や施設運営の安全性に直結する非常に重要な課題です。カビが原因で院内感染が拡大すれば、治療の遅れや患者様の重症化が起こりうるだけでなく、施設全体の信用にも大きな影響を及ぼしかねません。私たちは、こうした深刻なリスクを未然に防ぎ、利用者様やスタッフの方々が安心して過ごせる空間を維持していただくために、日々技術の研鑽と最適なサービスの提供に努めています。もし、施設内でカビ臭や結露の発生、空調トラブルなどの兆候に気づかれた際は、お早めにご相談ください。小さな違和感のうちに対策を講じることで、大きなトラブルを未然に防ぎ、クリーンで健康的な環境を長く守り続けることができます。これからも、カビバスターズ東海は地域の皆さまに寄り添いながら、安心と信頼を提供してまいります。