病院の通路にカビ発生!見過ごせない健康リスクと適切な対策とは?
2025/01/15
病院の通路にカビ発生!見過ごせない健康リスクと適切な対策とは?
安全な医療環境を守るために知っておきたいカビの悪影響とカビ対策のポイント
こんにちは、MIST工法®カビバスターズ東海です。私たちは、住宅からオフィス、店舗、そして医療施設など、あらゆる建物のカビの問題を解決する専門チームとして活動しています。カビと一口に言っても、その種類や発生源、建物の構造や利用目的によって対策方法はさまざまです。特に医療施設の場合、患者様やスタッフの健康を第一に考える必要があるため、通常の建物以上に徹底したカビ対策が求められます。
なかでも病院の通路は、患者様や医療従事者が頻繁に行き来する場所であり、細菌やウイルスのみならず、カビも広がりやすい環境にあります。湿度が高い場所や、空調の影響で風通しが悪くなる箇所があると、目に見えない状態でカビが発生し、少しずつ広がることがあります。さらに、カビが大量に発生してしまうと、壁紙や床材の奥まで浸透し、簡単には除去できない状態になることもあるのです。
病院の通路におけるカビは、アレルギー症状や呼吸器系のトラブルを引き起こす可能性があるだけでなく、抵抗力が弱い患者様にとっては大きなリスクとなります。院内感染を引き起こさないためにも、早めの発見と適切な対策が肝心です。私たちMIST工法®カビバスターズ東海では、カビの根本原因を特定した上で、再発しにくいクリーニングと予防対策をご提案しています。安心・安全な医療環境を守るために、カビ対策のご相談はいつでもお受けしております。どうぞお気軽にお問い合わせください。
目次
病院通路に発生するカビの問題とは?
院内衛生を守る第一歩:通路に潜むカビの原因を知り、適切な対応を考える
◉ 院内における通路の役割と重要性
病院内の通路は、医療スタッフや患者様、そして見舞いに訪れるご家族など、さまざまな人が行き来する重要な空間です。診察室や検査室、病室などへ向かう動線としてだけでなく、非常時には迅速な移動経路としての機能も担っています。そのため、日常的に多くの人々が行き交う場所であり、常に衛生管理に配慮が必要とされます。病院は、病気の治療や回復に専念できる安全・安心な空間であることが求められますが、もし通路が清潔に保たれていなければ、患者様の症状を悪化させたり、新たな感染リスクを高めたりする恐れがあります。とりわけ抵抗力の弱い入院患者様にとっては、病院の衛生環境が直接的に命に関わる問題であることを忘れてはなりません。
加えて、通路は病院全体の印象を左右する場所でもあります。来院者にとって、一歩病院に足を踏み入れたときの第一印象が「薄暗い」「かび臭い」といったものであれば、信頼感や安心感を大きく損なうことにつながりかねません。逆に、明るく清潔感のある通路は「この病院なら安心して治療を受けられる」という好印象を与えます。院内の雰囲気は患者様の気持ちにも大きな影響を及ぼすため、通路が衛生的かどうかは医療施設の品質を語るうえで無視できないポイントとなるのです。
こうした観点から、院内における通路の衛生状態がどのように管理されているかは、病院の信頼性や評価を決定づける大きな要因となります。通路に発生するカビを放置すると、病院スタッフの業務効率を下げたり、院内感染を引き起こすリスクを高めたりするだけでなく、建物自体の劣化を促進する可能性も考えられます。医療の質や安全性を高めるためにも、まずは院内の通路が常に清潔で快適な状態を維持できるよう、カビ対策を含む衛生管理の取り組みが求められるのです。
◉ カビの発生メカニズム
カビは、温度・湿度・栄養源の三拍子がそろうと急速に繁殖しはじめる微生物です。一般的には気温が20~30度程度、湿度が60%以上となる環境下で活発に成長するといわれています。病院の通路は外部との出入りが多いため、気温や湿度が変動しやすい環境にありますが、その一方で空調が効いていて閉鎖的になりやすい空間も少なくありません。換気不良や結露の発生が重なると、通路の壁面や天井の奥、床下など、目に見えにくい場所でカビが繁殖するリスクが高まります。
また、通路は人の往来が激しい場所であるため、衣服や靴、医療器具などを介してさまざまな細菌や微生物が持ち込まれる可能性があります。カビの胞子自体は空気中に常在しており、どこにでも漂っているものですが、ほんの少しのホコリや汚れが溜まっているだけでも栄養源となり、そこに湿気や熱が加わることで一気に繁殖が進むことがあります。さらに、施設の老朽化が進むと、壁や床の目地に隙間ができたり、水漏れの痕跡が残ったりしやすくなり、それがカビの温床になるケースも少なくありません。
カビは見た目だけでなく、独特のカビ臭を放ち、空間の快適性を著しく損なう原因となります。目に見えるまで繁殖した場合はもちろん問題ですが、最初は小さな斑点やわずかな臭いから始まり、気付かないうちに広範囲に広がることも多くあります。とくに病院では、アレルギー反応や肺炎、気管支炎など、患者様の体調に直結する深刻な影響を及ぼすことがあるため、初期段階からカビの発生を抑制する仕組みづくりが必要です。適切な温度・湿度管理を行うだけでなく、定期的な清掃やプロによるメンテナンスを実施することで、カビを含むさまざまな微生物の繁殖を未然に防ぐことができます。
カビがもたらすリスクと悪影響
見落とせない健康リスクと信頼低下の危険性:病院通路から広がるカビ被害とは?
◉ 患者様への健康被害
カビが引き起こす最大の問題は、患者様の健康を大きく脅かす恐れがある点です。特に病院は、抵抗力の弱い高齢者や免疫力が落ちている方、慢性疾患を抱えている方など、一般的に健康リスクが高い方々が多く集まる場所です。そのため、カビによるアレルギー反応や感染症のリスクは、通常の建物よりもはるかに深刻な影響を及ぼしかねません。カビの胞子が空気中に広がると、アレルギー性鼻炎や結膜炎、喘息などの呼吸器症状を誘発しやすくなります。さらに、免疫力が低下している患者様の場合、肺炎など重篤な疾患へと進行するリスクが高まるのです。
加えて、病院で治療を受ける方は本来、できるだけ早く健康を回復させることを目的として入院や通院を行っています。しかし、院内にカビが発生していると、治療効果を損なったり、症状が悪化したりする要因となる可能性があります。たとえば、高齢の患者様がいる病棟でカビが繁殖していると、その方々の呼吸器や皮膚にトラブルを起こすリスクが一層高まることでしょう。また、免疫抑制剤を使用している患者様にとっては、ちょっとしたカビの胞子でも重篤な感染症につながるおそれがあり、院内感染を引き起こす一因ともなり得ます。
このように、患者様への健康被害を最小限に抑えるためにも、病院の通路や病室などの共用部位でのカビ発生を早期に発見し、徹底的に除去することが不可欠です。そして、再発を防ぐための対策を講じることで、院内にいるすべての人が安心して過ごせる環境づくりを目指すことが求められています。病院は治療と回復の場である以上、衛生的な環境を維持し、患者様の健康を守るために日々の管理体制を強化する必要があるのです。
◉ 医療スタッフへの影響
カビの影響を受けやすいのは患者様だけではありません。日常的に病院に勤務する医療スタッフもまた、カビによる健康被害のリスクを抱えています。医師や看護師、薬剤師、事務スタッフなど、多くの人が通路を行き来し、時には長時間同じ場所で仕事をすることもあるため、カビの胞子を吸い込み続ける環境に身を置くことになる可能性があるのです。こうした状況が続くと、慢性的なアレルギー症状や頭痛、だるさなどが起こりやすくなり、職務のパフォーマンスを大きく低下させる恐れがあります。
さらに、医療スタッフの健康状態が不十分になると、患者様のケアにも影響が及びます。たとえば、医師や看護師が慢性的な体調不良に陥れば、診療や治療にかけられる集中力・判断力が損なわれるかもしれません。また、症状の悪化によってスタッフ自身が休職を余儀なくされれば、人手不足や診療スケジュールの遅延を招き、病院全体の運営にも大きな支障が出る可能性があります。病院という組織は、各部門が相互に連携し合いながら機能しているため、スタッフ一人ひとりの健康が病院全体のサービス品質や患者様の治療効果に直接関わってくるのです。
加えて、医療スタッフが自身の健康リスクを感じるようになると、モチベーションの低下や職場への不信感につながりかねません。安全な職場環境が保証されていないと感じると、離職率が高まったり、人材の定着が進まなかったりする可能性もあります。結果的に、スタッフの入れ替わりが頻繁になれば、患者様へのケアの継続性や専門知識の蓄積が損なわれることにもつながります。こうした事態を防ぐためには、院内全体でカビを含む衛生環境の改善に努め、スタッフが安心して働ける職場づくりを推進することが不可欠です。
◉ 病院全体の衛生イメージの低下
病院は、患者様やそのご家族から「清潔・安全・安心」というイメージを強く求められる施設です。しかし、カビが発生しているという事実が伝わってしまうと、患者様はもちろん、地域住民や関係機関などからの信頼が大きく揺らぐ恐れがあります。特に、受付や通路、待合室など、不特定多数の人が目にする場所にカビが発生していた場合、「この病院は清掃やメンテナンスを怠っているのではないか」と疑われる原因になりかねません。医療技術が優れていても、見た目やにおいなどの印象が悪ければ、一瞬で評価を下げてしまうのが現実です。
また、病院は地域医療の中核を担う存在として、公的機関や保健所などとの連携も欠かせません。もしカビによる衛生管理不備が目立つようになると、外部監査の際に厳しい指導を受けたり、場合によっては施設基準を満たさないと判断されたりする可能性も出てきます。こうした問題が顕在化すれば、患者様や地元住民からの不信を招き、受診控えや口コミによる悪評の広がりにつながるおそれがあるのです。
さらに、病院の評判はスタッフの採用活動にも大きく影響を及ぼします。「カビが発生している病院」という印象が広がれば、優秀な医療従事者の採用や専門スタッフの確保が難しくなる可能性があります。医療は高度な知識や技術だけでなく、患者様との信頼関係の上に成り立っています。その信頼を支えるのは、何よりも院内の清潔さと安全性です。カビの発生は、その信頼の土台を揺るがすリスク要因となり得るため、院内の衛生状態を高いレベルで維持し続けることが不可欠となるのです。スタッフと患者様の双方が安心して過ごせる環境づくりこそ、病院運営の根幹を支える重要な要素であるといえるでしょう。
病院通路でカビが発生しやすい原因
見えない原因を知り、根本から防ぐ:病院通路に潜むカビの温床とは?
◉ 湿度管理と換気不足
病院通路にカビが発生しやすい大きな要因の一つに、湿度管理の不十分さと換気不足が挙げられます。カビは湿度が高い環境で急激に繁殖しやすいため、空気中の湿度が一定以上を超えると、目に見えない段階でカビの胞子が着床・増殖を始めることがあります。病院の通路は、外からの出入りが多い一方で、場所によっては密閉度が高かったり、吹き抜け構造が少なかったりするため、空気の流れが停滞する部分が生じやすいのです。空調設備で温度管理を行っていても、空気の循環が不十分だと湿気が局所的にこもってしまい、カビの生育を促進する原因となります。
また、病院は多くの人が利用する公共性の高い施設であるがゆえに、快適さと省エネの観点から、空調を強く効かせすぎない設定を行う場合もあります。これによって、院内の温度は安定していても、換気量が十分でなければ通路の湿気が逃げにくくなる状況を引き起こすのです。特に雨天の日や梅雨の時期などは外気の湿度が上昇するため、病院内の湿度管理が追いつかなくなり、空気の通り道であるはずの通路がカビ発生の温床となりがちです。
さらに、一般的な換気装置のフィルターやダクトが長期間メンテナンスされない場合、微生物やホコリが蓄積してしまい、結果的にそれらが養分となってカビを増殖させる可能性もあります。病院の通路はスタッフや患者様にとって移動の要となる場所なので、日常の清掃はもちろんのこと、定期的な設備点検で換気状態を把握し、必要に応じて空調や除湿器の設定を見直すことが大切です。湿度管理と換気状況を適切に保つことが、カビを未然に防ぎ、衛生的で快適な医療環境を実現するための大きな鍵となるでしょう。
◉ 水回りや空調システムの影響
病院では多くの部屋にシンクや手洗い場が設置されており、排水設備や水回りの配管が複雑に張り巡らされています。このような場所は水漏れや結露が発生しやすく、通路に近い箇所でトラブルが起これば、周囲の湿度を急激に上昇させる一因となります。特に配管部分の劣化や継ぎ目の緩みによる微細な水漏れは、目立ちにくい反面、長期にわたって床下や壁内部に水分が蓄積されるため、カビの温床として進行しやすいのです。こうした水回りのトラブルは、日常清掃では見つけにくいことも多く、定期的な専門点検やメンテナンスが欠かせません。
また、空調システムによっては、冷暖房の設定やフィルターの汚れ具合によって、病院通路の湿度分布がアンバランスになることがあります。例えば、一部の空調が強く効きすぎているエリアでは結露が発生しやすく、逆に風の流れが弱いエリアでは湿気が停滞してしまうことがあります。さらに、空調ダクト自体に汚れがたまったり、漏水箇所があったりすると、その部分でカビが発生し、空気の流れに乗って通路へ拡散してしまう危険性もあるのです。空調システムは快適性を保つために不可欠な設備ですが、適切に管理されなければカビを助長する要因となり得るため、注意が必要になります。
病院内のシンクや手洗い場の周囲は、消毒液や洗浄剤などの薬剤が使用されることも多いものの、それだけでは防ぎきれない汚れや微生物があるかもしれません。薬剤で一時的に除菌できても、実際には配管やパッキンの接合部など、目に見えない箇所でカビが進行する可能性は否定できません。だからこそ、徹底した定期点検と清掃が欠かせないのです。水回りや空調システムが引き起こす潜在的なリスクを理解し、その対処法を講じることは、通路を含めた院内全域でのカビ対策に直結するといえるでしょう。
◉ 建物の老朽化とメンテナンス不備
病院は多くの場合、長年にわたり地域の医療を支える重要な施設として運営されます。そのため、建物自体が古くなり、老朽化が進んでいるケースも少なくありません。老朽化した建物では、壁や床のひび割れ、目地の損傷、屋根や外壁の防水機能低下などが起こりやすく、そこから侵入した雨水や湿気がカビの繁殖につながるリスクが高まります。通路の天井や壁の裏側に水がしみ込んでいる場合、見た目からは異変を確認しづらいことも多く、気づいたときには既にカビが広範囲に広がっている可能性もあるのです。
こうした老朽化に伴う問題が起きやすい背景には、定期的なメンテナンスや改修工事が十分に行われていないという事情も考えられます。医療機関は日々の診療に追われ、設備投資や修繕工事にかけられる予算や時間が限られている場合が多いです。しかし、建物の耐用年数や劣化状況を無視して放置すれば、通路をはじめとする共用部の環境悪化を招くだけでなく、安全性の面でも問題が生じかねません。たとえば、雨漏りや結露の放置がカビの発生源となり、患者様やスタッフの健康被害を引き起こすリスクが高まってしまいます。
さらに、建物構造そのものに通気や排水の設計上の問題が残っている場合、どれだけ日常清掃を徹底してもカビの根絶は難しいというケースも見受けられます。構造的な欠陥は表面的なクリーニングだけでは解決できず、大規模な工事や専門的な補修が必要になることがあります。特に病院の場合は、立て替えや大がかりなリフォームに踏み切るハードルが高いため、早め早めの検査や部分補修を行うことが効果的です。老朽化によるトラブルを最小限に抑え、メンテナンスを計画的に実施することが、病院通路を清潔かつ安全に保つうえで欠かせない要素となってきます。
病院の通路でよく見られるカビの種類
通路に多発するカビの正体を知り、患者様やスタッフを守るための対策を考える
◉ クロカビ(クラドスポリウム)
病院の通路で比較的よく見られるカビの代表格として挙げられるのが、黒っぽい斑点をつくる「クロカビ(クラドスポリウム)」です。クラドスポリウム属のカビは湿気の多い環境下で繁殖しやすく、その名のとおり黒または深緑色に近い見た目が特徴です。壁紙や床の表面だけでなく、素材の奥へ浸透してしまうこともあるため、放置しておくと建材の劣化を促進する原因にもなり得ます。通路は人の往来が激しく、外部からの湿気や水気が持ち込まれやすい環境にありますが、一度発生したクロカビは周囲の雑菌やホコリを糧にしつつ、さらに広範囲へと拡散していく可能性があります。
このクラドスポリウム属のカビは、見た目の悪さだけでなく、アレルギー症状や呼吸器系への影響をもたらしやすい点でも注意が必要です。多くの患者様が行き交う病院の通路でクロカビが繁殖していると、免疫力の低下している方や持病を抱えている方にとっては、刺激性の強い空気環境がつくられてしまう恐れがあります。くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの軽度な症状にとどまらず、喘息を悪化させたり、肺炎を引き起こすリスクも否定できません。加えて、医療スタッフの方々も日常的に通路を利用するため、長期的にクロカビの胞子を吸い込み続けることで健康被害が蓄積していくリスクが高まります。院内感染だけでなく、建物の耐久性や利用者の安心感にも大きな影響を及ぼすため、クロカビの発生を見つけ次第、早急に対応することが不可欠です。根本的な原因を突き止めるとともに、再発を防ぐ湿度管理や空調設備の見直し、専門家によるクリーニングが求められます。
◉ アスペルギルス属のカビ
医療分野でもたびたび話題に上がる「アスペルギルス属のカビ」は、空気中に多数の胞子を放出する特徴をもち、病院の通路など人通りが多い環境であっても、条件がそろえば繁殖を開始します。特にアスペルギルス・フミガートゥスと呼ばれる種は、肺アスペルギルス症という深刻な病気を引き起こすことがあるため、免疫力の低い患者様が利用する施設内では注意を怠れない存在です。通路の壁や天井の一部に目視できない小さな傷や隙間がある場合でも、湿度や温度条件が合致すると、そこに付着した胞子がゆっくりと繁殖を進めていきます。
アスペルギルス属のカビがやっかいな点は、その胞子が非常に微細であるため、通常の掃除では完全に除去しきれないことです。通路で頻繁に人が行き来する環境では、空気の流れとともに胞子が舞い上がり、広範囲に散らばってしまいます。さらに、医療従事者の制服や患者様の衣服などに付着し、病室や他のエリアへ運ばれるケースもあります。こうした院内の「二次汚染」を防ぐには、定期的な清掃だけでなく、空調フィルターや換気ダクトの徹底的なメンテナンスが欠かせません。とりわけ、肺に疾患を抱えた患者様や免疫力が落ちている方にとっては、わずかな胞子が重篤な症状を引き起こすリスクがあり、医療機関としては最優先で対処すべき問題となります。アスペルギルス属のカビを完全に抑え込むためには、建物の構造や空気の流れに着目した総合的な対策が必要不可欠です。
◉ その他のカビの例と特徴
病院通路で比較的よく見られるクロカビ(クラドスポリウム)やアスペルギルス属以外にも、さまざまな種類のカビが存在します。たとえば「ペニシリウム属」のカビは、水分の多い環境に発生しやすく、青や緑がかった色合いを特徴としています。チーズの製造などで利用されるイメージもありますが、病院通路で繁殖すると独特のカビ臭を放ち、患者様やスタッフのストレス要因になり得ます。また、黄色っぽい粉状のカビが壁や床に付着するケースもあり、色味が薄いために初期段階では見逃されがちですが、拡大すると取り除きにくくなる厄介さをもっています。
さらに、赤っぽいシミのようなカビや、白い綿毛状に広がるカビなど、種によっては目に見える形状や色が異なるため、専門家でなければ判別しにくい場合もあるでしょう。病院通路では一見、壁紙や床材に色ムラが出ている程度にしか見えなくても、実際にはカビが根を張っていることが少なくありません。こうした「その他のカビ」の多くも、胞子を拡散させてアレルギー反応や呼吸器系のトラブルを引き起こす可能性があります。特に抵抗力が弱い入院患者様が行き交う場所であるからこそ、わずかなカビの斑点を見逃さずに早期対策を行うことが重要です。
カビは種類によって発生条件や危険度が変わるため、予防や除去の手順も異なります。消毒液をかけるだけでは十分に除去しきれない場合や、逆に素材を傷めてしまうリスクがある場合も考えられます。カビのタイプを見極めたうえで、適切な洗浄方法や環境管理を実施することが、院内全体の衛生を保ち、医療サービスの質を向上させる大切な一歩となるでしょう。
早めのカビ対策が重要な理由
放置すれば大きな代償に!早期対策で守る院内の安全と信頼
◉ 院内感染のリスクを下げる
病院は、抵抗力が弱まっている患者様が多く集まる場所であると同時に、多様な病原菌や微生物が潜む環境でもあります。その中でもカビは、目には見えにくい胞子を空気中に放出し、さまざまな経路で院内に広がる可能性を秘めています。とりわけ、通路のように人の往来が激しい場所では、カビの胞子が舞い上がったり、衣服や靴に付着して別のエリアへ持ち込まれたりと、想像以上に迅速かつ広範囲に拡散することがあります。こうしたカビの存在は、院内感染を引き起こすリスクを高める要因となり得ます。
とくに免疫力が低下している患者様、例えば高齢者や基礎疾患のある方、術後で体力が落ちている方などには、カビが重大な健康被害をもたらす恐れがあります。実際に、アスペルギルス属などは肺や呼吸器系の深刻な感染症を引き起こす可能性があり、一度発症すると治療が長期化してしまうケースも珍しくありません。また、カビが引き金となってアレルギーや喘息の症状が急激に悪化する場合もあるため、院内におけるカビ発生の早期発見と適切な対策は極めて重要です。健康を守るべき場所である病院だからこそ、放置すれば患者様にさらなる負担を与え、医療機関全体の信頼を失うリスクにも直結します。早めのカビ対策を講じることで、院内感染を未然に防ぎ、患者様が安心して治療に専念できる環境を維持することが、病院運営において必須の取り組みといえるのです。
◉ 施設利用者への安心感向上
病院は医療サービスを提供する場であると同時に、患者様やご家族にとって「安心して過ごせる空間」でなければなりません。来院した際に通路や待合室でカビの臭いや黒ずみを見かけてしまうと、「この病院は衛生管理が行き届いていないのではないか」「治療が終わっても別の病気に感染してしまうのではないか」といった疑念を抱かれてしまいがちです。こうした不安は、口コミやSNSなどを通じて瞬く間に広がり、病院全体の評判に影響を及ぼしかねません。
逆にいえば、カビの発生を早めに食い止め、常に清潔で快適な通路や共用スペースを維持している病院は、利用者からの信頼を高めやすいといえます。実際に、施設内部の衛生状態は、医療技術と同じかそれ以上に利用者が重視するポイントとなることも少なくありません。医療スタッフがどれだけ優秀であっても、環境が衛生的に疑わしい場合は、不安やストレスを感じる患者様が増えてしまうのです。患者様やそのご家族にとって「ここでなら安心して治療を受けられる」と思える環境づくりは、病院が提供する医療サービスの質をより高めるうえでも欠かせない要素です。定期的な清掃や点検、そして早めのカビ対策が徹底されていれば、利用者に与える印象は大きく異なり、病院全体のブランド力を高める結果へとつながっていくでしょう。
◉ 建物の劣化防止
カビがもたらす悪影響は、衛生面や健康面にとどまりません。病院のような大規模施設では、建物そのものへのダメージも見逃せないリスクとして挙げられます。カビが壁や床、天井の内部まで入り込むと、素材を腐食させたり、構造体の耐久性を低下させたりする原因となり得ます。特に通路は、多くの人の目に触れるだけでなく、緊急時には搬送経路としても利用される重要な場所です。もし建材が劣化してひび割れや隙間が目立つようになれば、美観を損ねるだけでなく、思わぬ事故やけがを引き起こす可能性もゼロではありません。
また、建物の内部構造にまでカビが侵食すると、大規模なリフォームや改修工事が必要になるケースも考えられます。特に壁の裏側や天井裏などは、日常の清掃や目視点検では発見しづらい部分であり、気付いたときには広範囲にわたって侵食が進んでいた—ということもあり得ます。修繕にかかる費用は当然膨大なものとなり、患者様への医療サービスや院内運営に支障をきたす恐れがあります。建物の劣化を防ぐためには、定期的なメンテナンスと合わせてカビ対策を確実に実施し、最悪の事態を避けることが重要です。病院の財務面や患者様・スタッフの安全性を守るためにも、カビを未然に防いで建物の耐用年数を最大限に保つ取り組みは欠かせないといえるでしょう。早めの対処が結果的にコストや手間を最小限に抑え、病院運営の安定にも寄与するのです。
MIST工法®カビバスターズ東海が行うカビ対策
根本からカビを断ち切る!病院の安全を守るMIST工法®カビバスターズ東海の実践的アプローチ
◉ MIST工法®の特長とメリット
MIST工法®は、単に目に見えるカビを表面から取り除くだけでなく、建物の構造内部や目に見えにくい箇所に潜むカビの根を、しっかりと断ち切る手法です。一般的なカビ対策では、消毒液の噴霧や拭き取りなどの表面的なアプローチに終始しがちですが、それだけでは十分にカビを一掃できないばかりか、再発リスクを高めてしまうケースも少なくありません。MIST工法®は微粒子化した専用の薬剤ミストを使用し、通路や部屋、天井裏などに広範囲に行き渡らせることで、隙間や建材の奥深くまで浸透。カビを含む微生物の発生源に直接作用するのが大きな特長です。
また、この工法には施設利用者やスタッフへの安全性を考慮して、薬剤を厳選し、人体への負担を極力抑える工夫が盛り込まれています。医療施設では、免疫力が低下している患者様も多く、強力な薬剤の使用に対して慎重にならざるを得ないことがよくあります。しかしMIST工法®で使用する薬剤は、安全面に配慮しつつも、カビに対して高い有効性を持つため、病院のような医療機関でも安心して導入いただけるのがメリットです。また、短時間で作業が終了するため、院内の通常業務や患者様の治療スケジュールにも支障をきたしにくく、負担の少ない形でカビ対策が実施できる点も見逃せません。こうした特長を兼ね備えているからこそ、病院通路などの高い衛生水準を求められる場所にも、MIST工法®が選ばれ続けているのです。
◉ 根本的なカビ除去のプロセス
病院の通路は多くの人の目に触れるため、見た目の美観や清潔感を保持することが求められますが、MIST工法®カビバスターズ東海が重視しているのは「表面的な清掃」ではなく「根本原因の排除」です。まず、事前調査を行い、院内のどこにカビが潜在的に広がっているのかを詳細に確認します。カビは通路の壁紙や床だけでなく、天井裏や壁の中など、直接は見えない箇所で増殖している可能性があるため、この調査段階をおろそかにしないことが、根本的なカビ除去のカギとなります。
次に、作業エリアを特定したうえで、専用の薬剤ミストを通路の隅々に行き渡らせます。微粒子化された薬剤が建材の奥深くまで届くことで、目に見えないカビの菌糸や胞子をも的確に処理。さらに、必要に応じて壁や床の表面を洗浄・除菌し、目視でも確認できるカビ汚れを除去していきます。ポイントとなるのは、単なる洗浄作業だけではなく、空調機器や換気システムなども含めた総合的な点検を行うことです。カビは空気の流れを介して拡散するため、換気ダクトやフィルターの清掃を徹底しないと、またすぐにカビの再発を招いてしまうことがあります。MIST工法®カビバスターズ東海では、こうした院内の設備をトータルでチェックし、カビの温床となる要因を可能な限り取り除くプロセスを実施。これによって、一時的な「表面撲滅」ではなく、長期的なカビ対策へと結びつけることが可能になります。
◉ 再発防止のためのポイント
カビを取り除いた後も、油断は禁物です。院内の通路で再びカビが発生する原因には、湿度管理や換気不足、水回りの点検不備、建物の老朽化など、さまざまな要素が絡み合っています。そこでMIST工法®カビバスターズ東海では、施工後の再発防止に向けたアドバイスやアフターフォローを重視しています。具体的には、空調設備や換気システムの稼働状況を見直し、適切なフィルター交換やダクト清掃のタイミングを提案したり、建物の構造上の問題点を調査して長期的なメンテナンス計画を立案したりします。
また、日々の清掃や点検時に気を付けるべきポイントを、スタッフの皆様に共有することも大切な取り組みの一つです。通路の床や壁の色ムラ、わずかなカビ臭など、初期段階のカビの兆候を早期に発見できれば、大規模な対策が必要になる前に手を打つことができます。院内の清掃担当や医療スタッフが、そのサインを見逃さずにいられるよう、研修や勉強会を実施するケースも増えています。さらに、防カビコーティングや湿度センサーの導入など、建物自体の耐性を高める方法も選択肢として挙げられるでしょう。こうした総合的かつ継続的な取り組みこそが、病院の通路をはじめとする院内全域でカビを防ぎ、患者様やスタッフにとってより安全かつ清潔な空間を実現するための鍵となります。MIST工法®カビバスターズ東海は、単に施工だけで終わるのではなく、このような再発防止策を一緒に考え、長期的な視点でサポートしているのです。
カビを防ぐための日常的なチェックポイント
日々のケアが決め手!カビ発生を抑えるために押さえておきたいポイント
◉ 湿度管理と定期清掃
カビは、湿度が高く風通しの悪い環境を好んで繁殖するため、日常的な湿度管理と定期清掃が最も重要な対策の一つとなります。病院の通路は、外気との出入りが頻繁に行われるうえ、多くの方が行き来する場所です。そのため、空気中に潜むホコリや微生物が溜まりやすく、カビが育ちやすい環境になりがちです。まずは温度・湿度を一定に保つために、エアコンや除湿機を適切に活用し、設定温度や運転モードを季節や気候の変化に合わせて見直すことが大切です。とりわけ梅雨時や雨天が続く季節には、空調の設定を少しこまめに調整し、湿度が60%以上にならないよう気を配るだけでもカビ発生のリスクは大きく低減できます。
また、定期清掃においては床や壁の表面だけでなく、隙間や段差など、汚れが溜まりやすい細かな部分にも注意を払いましょう。掃除機やモップだけでなく、専用のブラシやクロスを使ってホコリや汚れを徹底的に取り除くことが大切です。加えて、壁と床の境目や天井近くなどは見落とされやすいスポットです。こうした場所は湿気がこもりやすかったり、空調の風が届きにくかったりするため、知らぬ間にカビの温床になっている可能性があります。定期的に清掃スケジュールを組み、職員同士の情報共有や清掃チェックリストの活用などを行うことで、抜け漏れのない管理体制を構築することができます。日々のこまめなケアが行き届いていれば、カビを寄せつけない衛生的な環境を長く維持することができるでしょう。
◉ 目に見えないカビのサインの見分け方
カビは、目で見てはっきりと確認できる状態になる前に、その兆候を発信していることが多々あります。たとえば、なんとなく室内(通路を含む)に「かび臭い」「ジメッとした感じ」がある場合、すでに目に見えないカビが発生しているサインの可能性が高いでしょう。特に、化学物質系のニオイではなく、土や腐葉土のようなムッとした臭いが感じられるときは要注意です。ほかにも、壁紙や塗装面がわずかに変色していたり、触れたときに湿気やぬめりを感じたりする場所があれば、そこにカビが根を張りつつあるかもしれません。
また、アレルギー症状が急に出始めたり、いつもよりくしゃみや鼻水が増えたりする従業員や利用者が多い場合も、院内にカビが隠れている兆候です。カビの胞子は非常に小さく、空気を介して室内全域に広がるため、建材の裏側や目に届かない隙間などで繁殖が進行しているケースが少なくありません。こうした目に見えないサインを見逃さないためには、日頃から病院通路や共用部の状況を「なんとなく」ではなく、意識的に観察する姿勢が欠かせません。わずかな変化に気づける環境を整えるために、スタッフ同士で異変を共有したり、チェックリストに「臭い」「色の変化」「湿気の度合い」などを加えたりするなど、小さな工夫が大きな差を生むポイントとなります。
◉ 定期的なプロの点検・メンテナンスの必要性
日々の湿度管理や清掃を徹底していても、建物の構造上の問題や空調・換気設備のトラブルなど、専門知識がないと見つけにくい原因が潜んでいる場合があります。特に病院の通路は、床下に配線や配管が走っていたり、天井裏にダクトが複雑に通っていたりと、一般の住居やオフィスビルよりも設備が多岐にわたるため、カビの温床となるスペースも多いのが実情です。また、外壁や屋根の劣化による雨漏りや壁内部の結露は、表面的にはわかりづらく、カビが深刻化してから気づくこともしばしばです。
こうしたトラブルを未然に防ぐためには、定期的にプロの業者による点検やメンテナンスを受けることが効果的です。専門家は建物の構造や空調システムを熟知しており、カビが発生するリスク要因を細部まで調査・把握することができます。微細な水漏れや配管の劣化、空調ダクトの汚染状態など、普段の清掃ではカバーしきれない部分を的確にチェックすることで、カビの再発や拡大を防ぐことが可能です。早めに対処すれば、大がかりな改修工事を回避できるケースも多く、結果的に費用や時間の削減にもつながります。病院のような公共性の高い施設では、利用者やスタッフの健康と安全を守る意味でも、定期メンテナンスは欠かせない投資といえるでしょう。定期的な専門点検と日常的なチェックポイントの両輪で、通路をはじめとする院内の清潔・安全を確保し、カビを遠ざける環境づくりを目指しましょう。
まとめ:安全な医療環境を守るために
早期対応が未来を変える:病院全体が取り組むカビ対策の重要性
◉ カビ対策の最終的なゴールと意識改革
カビ対策を考えるうえで大切なのは、単に「発生してしまったカビを除去する」ことだけをゴールにするのではなく、病院全体の衛生環境を常に高い水準で維持し続け、患者様やスタッフが安心して過ごせる状態をいかに保つかという視点です。早めの対策によってカビの被害を最小限に抑えることはもちろん、そもそもカビが発生しにくい仕組みや習慣をつくりあげることこそが、最終的なゴールといえます。たとえば、設備や建物の構造上の問題を根本から見直し、湿度や空調システムを適切に管理することで、カビの温床を減らすことが可能となります。さらに、日常の清掃や定期的なメンテナンスにおいても、スタッフ一人ひとりが「カビの発生は院内感染リスクや患者様の負担増につながる」という認識を共有し、「些細な異常を見逃さない」姿勢を持つことが大切です。
意識改革の第一歩は、院内での教育や啓発活動を充実させることにあります。カビに関する正しい知識や対策方法、初期サインの見分け方などを定期的に情報共有することで、スタッフ全員が衛生管理に対する当事者意識を育むことができます。また、清掃担当の方だけでなく、医師・看護師・事務スタッフなど、病院内で働くすべての人が同じ視点を共有することで、カビ対策がより徹底され、抜け漏れの少ない管理体制を築くことができるのです。目に見える部分のみならず、見えにくい部分にまで配慮した対応を継続していくことで、患者様の信頼と病院全体の品質向上につながる――これこそが、カビ対策の最終的なゴールであり、そのためには「常に気を付ける」「専門家に頼るべきタイミングを知る」といった意識改革が欠かせません。
◉ 相談窓口と今後の取り組み
カビ対策を進める際は、院内だけでは解決しきれない専門的な知識や技術が求められることも多々あります。そのため、信頼のおける相談窓口や専門業者と連携する体制を整えておくことが、実際の被害を最小限に抑え、再発リスクを減らすカギとなります。たとえば、カビの根本原因を追究するための現地調査や、建物構造を踏まえた最適な工法の提案、作業後のアフターフォローなど、トータルでサポートしてくれる専門家とあらかじめパイプを築いておくと、いざというときにスムーズに対策を実施できるでしょう。相談窓口を明確にすることで、スタッフが「カビの兆候を見つけたけれど、誰に報告すればいいのかわからない」といった混乱を回避できる点も、病院にとって大きなメリットとなります。
さらに、今後の取り組みとしては、定期的な点検やメンテナンススケジュールを計画的に組み込むことが重要です。病院の建物は年数が経過するにつれて、思わぬ箇所から水漏れや結露が発生するリスクが高くなります。加えて、空調や換気設備も常に酷使されているため、フィルターの汚れやダクト内部のカビ繁殖が懸念されます。こうした潜在的なリスクを早めに発見・対処するためにも、プロによる定期点検とメンテナンスをしっかり確保しておくことが欠かせません。さらに、職員同士でカビの発生傾向を共有したり、週単位や月単位でチェックリストを回覧したりと、院内コミュニケーションを活性化させることも、有効な対策となるでしょう。カビ対策は、やって終わりではなく、定期的に振り返りと改善を重ねることで、はじめて持続的な効果を発揮します。安全な医療環境を守るためにも、相談窓口と継続的な取り組みの両面から、カビ対策を強化していくことが病院全体の使命といえるでしょう。
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